(『まれねこ』:2024年3月1日撮影) 寺村摩耶子『まれねこ』(鳥影社)を図書館より借りる。 書評を読み、借りる気になる。 内容は、猫に関することで、芸術に絡め、筆を進めている。 構成は三編から成り、小説のような、随筆のようなものとなっている。 この中で、やはり辛いのは、死や行方が分からなくなった時に違いない。 前者については、よく足を運ぶ猫カフェに行った際、新しいお骨がひとつ増えていた。 また、後者だと、生死が分からない分、特に、心配で仕方がない。 それを作品にしたのが、内田百閒『ノラや』だ。 その内容は、それこそ、読んでいるこちらも悲しくなるほどだ。 どこで何をしているのか。 きちんと食べているのか。 あれこれと考えてしまう。 何れにしろ、このような経験をした人は多いらしく、チラシを作った内田へ励ましなどが、かなりあったという。 それにしても、子供の頃、猫を飼っていた父も、最後は帰って来なかったことが多かったと言っていた。 (第七千五百六段)
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by akasakatei
| 2024-03-19 06:47
| 文芸
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(『なんちゃってホットサンド』:2024年3月1日撮影) 小川糸氏の『なんちゃってホットサンド』(幻冬舎)を図書館より借りる。 新聞広告の案内だけで、読もうかと思う。 何気ない日常の暮らしを綴ったものと考えたためだ。 読んでみると、東京オリンピックが出て来ることより、二千二十一年の一年間の記録ということが分かる。 この著者について、これまで、読んだことはない。 分かったのは、旅、手作り、銭湯、それに、ドイツに関心があるという点だ。 この時期を振り返ると、転職に苦労したことしか思い出せぬ。 焦りより、転職に失敗を重ねた感じだ。また、ブラック企業の多さを改めて実感し、一番怖いのは人間だと再認識した。 人間といえば、今、ドラマ『ありがとう(第三シリーズ)』が放送され、毎晩、見ている。 このシリーズでは、舞台を商店街にしている。 様々な近所付き合いが描かれている。 これまでのシリーズとは異なっている。 『ありがとう』で思い出すのは、このシリーズだ。 ただ、第一シリーズ、第二シリーズを既に見ているためか、何となく違和感も覚える。 (第七千五百五段) #
by akasakatei
| 2024-03-18 19:21
| 文芸
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(落語の面白さは:2024年2月18日撮影) 東映の動画配信で、『おかしな奴』を見る。昭和三十八年の作品で白黒だ。 物語は、三代目歌笑の一生だ。 時代としては終戦直後までだ。 というのも、事故で若死にしたためだ。 二時間弱の内容だが、あっという間に過ぎる。 主演は、渥美清だ。 モデルとなった三代目歌笑については、聴いたことはない。話しに聞くだけだ。 目が悪く、人気があったことは知っている。 『歌笑純情詩集』も名前だけは覚えている。 こうした人気落語家でも、そこまでになるには、様々なことがある。物語では、下積み時代、師匠からの思いに、最近、裁判になっている落語家を思い出させる。 落語における師弟関係について、師匠側に頼まれて弟子にした、との意識があるならば、それは問題ではないか。断ることも出来るからだ。 相撲も同様か。 師匠選びは大事にしたい。 (第七千五百四段)
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by akasakatei
| 2024-03-17 19:29
| 文芸
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(『木挽町のあだ討ち』:2024年2月28日撮影) 永井紗耶子氏の『木挽町のあだ討ち』(新潮社)を図書館より借りる。 昨秋にリクエストを入れ、数か月後に連絡が入る。 直木賞受賞作ということもあるだろう。 舞台は、江戸の芝居小屋だ。 その近くで起きたあだ討ちの真相に迫る。 芝居好きには、興味深い内容となっている。 呼び込み、殺陣、衣装、道具、狂言方などが登場する。 各々、何かを抱え、流れ着いた人達だ。 かつて芝居小屋は、悪所と言われたものだ。 今では、それこそ、富裕層の娯楽が強いものの、そうしたものでもない。 芸術と言われると、ちょっと、違和感を覚えるのは、その辺が原因か。 それにしても、流れ着くといえば、疫病による会社都合で辞めることになった仕事場がそれに近かった。 皆、理由ありだった。 その昔には、こうした仕事場は、よくあったとも聞く。 それだけに、疫病であっさりと廃業したのは残念だった。 (第七千五百三段)
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by akasakatei
| 2024-03-16 05:20
| 文芸
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(猫の如く:2024年2月24日撮影) 最近、忘れることが多い。 若い時には、考えられなかったことだ。老いを感じる。 そうした一方、このところ、疲れが溜まっている。 仕事でも、さっきまで覚えていたのに、他のことをしている間にやるべきことを忘れている。 昨夜は、懐中時計をどこに置いたか忘れた。 帰宅すると鞄になく、仕事場かと思い、夜勤の人に確認したところ、見当たらないという。 どうして懐中時計を鞄に入れていたのか。 事の発端は、スマホに関係する。 ここ何年か、スマホを時計代わりにしている。というのも、懐中時計の鎖が外れており、本体だけをポケットに入れていた。ポケットには、他に財布、それに、パスモも入れている。それらを取り出す際、何度か落ちたことがある。最後は、落ちた衝撃で壊れ、修理に出した。 このような経緯があり、仕事場でも、スマホを制服のポケットに入れていた。 これが、ここ数日、仕事中にスマホを持ち込むなとの話しになる。 原因は、煙草を吸いながら、スマホを弄る人がいたためだ。 喫煙は休憩中ではないとの理由だ。 (第七千五百二段)
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by akasakatei
| 2024-03-15 06:30
| 社会心理
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