カテゴリ:文芸( 845 )

木挽町六月昼夜(こびきちょうのみなづきしばい)

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(歌舞伎座の六月:2018年6月17日撮影)

駅に戻ると、中目黒で線路に転落した者がおり、東横線が遅れて

いるとのことだ。
東銀座まで、どう向かおうか考える。
この日、京浜東北線は品川での工事のため、本数が半分程度とな

っている。
結局、大きな遅れはないと判断し、東横線、日比谷線経由とする。
ところで、芝居だが、観たことのない『酔菩提悟道野晒(野晒悟

助)』は黙阿弥物、『巷談宵宮雨』は故宇野信夫氏の作だ。前者は音

羽屋、後者は成駒屋だ。
この月に並んだ演目だが、微妙に重なる要素がある。
『妹背山婦女庭訓(三笠山御殿)』と『六歌仙容彩(文屋)』は、

立役が官女を勤める。

『酔菩提悟道野晒(野晒悟助)』と『夏祭浪花鑑(鳥居前、三婦内、

長町裏)』は、大阪の住吉神社が出て来る。これらでは、また、主人公が額を割られる。

夏祭浪花鑑(鳥居前、三婦内、長町裏)』と『巷談宵宮雨』では、

祭りが絡む。
 偶然か。

(第五千四百四十五段)


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by akasakatei | 2018-07-28 22:55 | 文芸 | Comments(0)

新作湖北省京劇(しんさくきょうげき)

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(京劇のポスター:2018年6月10日撮影)

六月十日、京劇『項羽と劉邦~覇王別姫~』へ足を運ぶ。

今回は、湖北省京劇院が来日している。

観劇前、朝湯に入るため、東武練馬まで向かう。ただ、スタンプノートを持って行くのを忘れたため、後日、また、入り直さなければならない。
 先日からの風邪は、未だ咳、鼻が残り、気が緩んでいるのが原因か。気を付けなければまた別の失敗をしそうだ。
 それでも、劇場のある池袋に着くと、入浴したからか、妙に調子が良い。

湯が良かったのか。

劇場近くのファミリーレストランで休む。モーニングセットを頼むと、ソースや肉に、濃さや臭みを感じる。
 五感については、逆に、敏感になっているのか。

ところで、今回の作品は、漢側から描いた新作で、湖北省京劇院のオリジナルだ。

 客席はほぼ満席で、三十代以上がほとんどだ。主催している新聞社の関係も目立つ。

                   (第五千四百三十三段)


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by akasakatei | 2018-07-16 17:42 | 文芸 | Comments(0)

渋谷歌舞伎十六(しぶやかぶききられのよさ)

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(芝居のポスター:2018年5月28日撮影)

 自民党の子供を三人産めと言った国会議員は、謝罪後、奨励があったとするものの、あまりにも、世論と掛け離れ、再度、叩かれそうな気配だ。
 世論においては、結婚さえ出来ない者も多く、出来ても、ひとりでも大変なのに兄弟を持てるかとの認識だ。
 安定した生活が出来るようにするのが、先ではないのか。
見ていて、自民党には、庶民的な感覚を持った輩はいないらしく、 口を開けば、火消しに追われている。
 尤も、大臣からして、失言ばかりしており、よくこのような人間に投票したな、と思う連中が並ぶ。
 そうした中の五月二十八日、渋谷へ『切られの与三』を観に行く。

 木ノ下歌舞伎の木ノ下裕一氏が補綴に並ぶ。このため、足を運ぶ気になる。

 ところで、芝居だが、平日なのにほぼ満席だ。
コクーン歌舞伎ということで、新解釈で物語が進む。通常は決ま

った場面しか掛からないが、今回はかなり大胆な構成だ。
七之助丈を中心に、初めて、萬屋が加わる。
帰り、三軒茶屋に寄り、汗を流す。浴室の絵は富士だ。

(第五千四百二十四段)


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by akasakatei | 2018-07-07 20:21 | 文芸 | Comments(0)

映画家族三(えいがかぞくはつらいよさん)

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(作品のポスター:2018年5月25日撮影)

日大は、在学生に対し、行動に気を付けるようにとの通達を出したらしい。評判を落とさせているのは、幹部や職員だ。
 それを感じたのか、今度は学長が出て来る。

正直、火消しに学長が出て来るより、決定権のあるトップが出て来た方が、早いのではと思う。
 尚、この会見については、謎の婆さんが乱入したことを映画前に食事をした有楽町の天婦羅屋で知る。
 ここの天婦羅屋は、ごま油を使っている。鱧の天丼があったので、注文する。鱧は京都の夏の味だ。東京では珍しい。
 ところで、映画だが、今回は専業主婦をテーマにする。

家事労働について、あれこれ指摘されている。

金銭で換算されないため、軽く考えられている節があるのは確かだ。

また、登場する役者陣が、私生活において、前作からの間、結構、家族問題を抱え、メディアに追われていたことを思い出す。

それにしても、終盤、次回作への布石が打たれ、更に、騒動が起きそうな予感である。

(第五千四百二十一段)


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by akasakatei | 2018-07-04 23:18 | 文芸 | Comments(0)

映画目白三平物(えいがうちのにょうぼう)

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(映画作品の紹介文:2018年5月21日撮影)

五月二十一日、ラッシュの余波が残る列車で浅草へ向かう。
芝居のチラシを入手するためだ。
三社祭の翌日のため、未だ、名残りがある。
あちこちで片付けている人を見掛ける。
目的を終え、すぐに、神保町へ回る。
特集「にっぽん家族の肖像ー映画で辿る昭和の家庭風景」の内、

『目白三平物語 うちの女房』を観るためだ。
原作は、故中村武志氏で、読んだことがある。
来ているのは、ご隠居ばかりだ。
何だか、敬老会へ参加した気分だ。
この後、三田線を使い、板橋へ出、銭湯で汗を流す。
口開けは、定時よりかなり早く、ここでも、ご隠居しか見ない。
浴室の絵はなく、湯船の先に露天風呂がある。

 地元に戻り、市役所の側を通ると、中継車や黒塗りの車が並んで

いる。

 何でも、午後、市長のセクハラ疑惑で、市長が会見を開いたとい

う。自覚がない故、納得出来ぬという。

(第五千四百十五段)


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by akasakatei | 2018-06-28 16:00 | 文芸 | Comments(0)

超歌舞伎第三弾(つもるはなのおもいかおみせ)

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(超歌舞伎の舞台:2018年4月29日撮影)

 四月二十九日、海浜幕張まで行く。

 ニコニコ超会議2018における超歌舞伎『積思花顔競』を観るためだ。今回、第三弾となる。

 これまで、テレビでは観たことがあるものの、実際に、行ったことはない。

 今回、行く気になったのは、テレビで観て、実際はどうなのかと思ったためだ。

 ただ、往復の列車や会場内での込み具合を考えると、やや重い気分にもなる。

 自宅を六時半に出、海浜幕張には八時過ぎに着く。
改札へ行くまでに、既に、行列だ。
コスプレしている人もおり、若者が目立つ。
四十代後半に関し、ひとりで来ている者は、まずいない。
正直、超歌舞伎を目的に来たが、ニコニコ超会議が何をしたいの

か、今ひとつ理解していない。
事前に、超歌舞伎を観るため、優先入場が出来る指定席の券を買

った。これは、ブースを覗くことも出来るが、それほど、興味はな

い。
(第五千三百八十六段)


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by akasakatei | 2018-05-30 20:52 | 文芸 | Comments(0)

歌舞伎座四月昼(めいじひゃくごじゅうねんとうらのしばい)

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(歌舞伎座の表:2018年4月8日撮影)

 四月八日、早起きし、大鳥居にある銭湯へ行く。
駅から十五分くらいで、浴室の絵は南国風だ。ここは、日曜、五

時台から朝湯の営業をしている。初電でも間に合わない。
ご隠居らで込んでいる。
この日は、十一時から歌舞伎座で昼の部を観る予定だ。

 『西郷と勝』、『梅照葉錦伊達織(裏表先代萩)』の演目が並ぶ。

前者は明治百五十年記念とある。故真山青果氏の『江戸城総攻』よりの但し書きがある。

『江戸城総攻』は前進座で観た記憶がある。

 筋書きによれば、ある団体の相談から、芝居になったようで、上演に際し、西郷と勝の場面を中心に構成し、台詞も若干変えたという。変えたというのは、西郷を再評価したことを指す。

大河ドラマの影響もあるのか。
 後者は、『伽羅先代萩』の裏を描き、裏と表を交互に出す。音羽屋が演じる。

表は観たことがあるものの、裏は観たことがない。

上手く構成したと思う。

(第五千三百六十三段)


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by akasakatei | 2018-05-07 18:35 | 文芸 | Comments(0)

六行会芝居(むつみかいしばい)

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(客席:2018年3月18日撮影)

 三月十八日、新馬場にある六行会ホールでの「第20回みつわ会公演」へ足を運ぶ。

 『あきくさばなし』、『釣堀にて』の二作が並ぶ。何れも、久保田万太郎氏の作品だ。

前夜は、この頃よく行く店で、蕗の薹の天麩羅、カサゴの煮付けで、杯を傾けた。
 宴会が入っており、なかなか賑やかで、店主の子らを相手に、三合ほどで切り上げる。
 やや酒が残る頭で、早起きし、漁師町の穴守稲荷を訪ねる。
 朝湯営業の銭湯がある。 
 漁師町らしい路地を抜け、銭湯前に立つと、周囲の建築物より、かつては、もっと海が近かったのだろうと思う。浴室の絵は、立山らしきものだ。
 それほど、込んではおらず、湯船でゆっくりとする。
 駅へと向かうと、意外と、キャリーバッグの旅行者を見掛ける。新馬場では、外人が切符の自販機で戸惑っている。
 ところで、芝居だが、前者においては、終戦前の話しで、理屈が通らない世の中だから怖い、との台詞に現政権を重ねる。
 後者は、年末の釣り堀が舞台だ。
 何れも、市井の人々が描かれる。新劇や新派の俳優らが出演する。

(第五千三百三十八段)


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by akasakatei | 2018-04-12 17:06 | 文芸 | Comments(0)

弥生木挽町夜鏡花物(かぶきばんたきのしらいと)

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(三月の歌舞伎座:2018年3月7日撮影)

これらの内、物語は役者絵だ。今にも残る演目で、観たことのあるものだと、あの場面かと思う。
 平日だが、意外に来ている人も多い。
 そういえば、企画展のチラシを手にしたところ、この美術館でも、明治百五十年に関したものを特集したようだ。
 所謂、忖度か。
 その忖度でいえば、国立劇場を思い出すが、ホームページによれば、今月に限り、後半の演目において、一等席を値引きして、売り出すらしい。
 一幕見席的なものだが、それだけ、席に余裕があるのか。
 事情を考えてしまう。
 原宿より八重洲に出、馴染みの鮨屋で摘んだ後、矢口渡に向かい、銭湯で暖まる。この日は冬に戻ったようだ。
 浴室の絵は立山のようだ。
 矢口渡で思い出すのは、『神霊矢口渡』だ。
 その矢口渡へは、東急多摩川線を使うが、旧塗装の車輌であった。
 都内に戻り、歌舞伎座の椅子に座る。
 この日、目的の演目については、一幕見席は空いていた。
 演目か、それとも、役者が花形だからか。物語は、重苦しく、新派的だ。

隣りの翁は、髪を縛り、サングラスを掛け、革ジャンで、「ブラボー。」と声掛けをしている。

(第五千三百二十一段)


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by akasakatei | 2018-03-26 22:37 | 文芸 | Comments(0)

原宿浮世絵企画(えどのいせいそう)

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(太田記念美術館:2018年3月7日撮影)


察するに、生活に追われ、教養がないからか。
 また、誰もが同じでなければならないと考え、その子に合った教育を忘れているからではないか。
 明治は富国強兵を目指し、画一的な教育だったが、江戸では、ひとりひとりに合った教育を寺子屋の師匠がしていた。
 最近では、苛めを見ぬ振りする教師さえ出て来る始末だ。
 これひとつ考えても、明治が優れていたとも思えぬ。
 そうした中の三月七日、歌舞伎座夜の部へ向かう。
 演目には、『於染久松色読販(小海莨屋・瓦町油屋)』、『神田祭』、『滝の白糸』が並ぶ。
 目的は、故泉鏡花氏原作、玉三郎丈が演出の『滝の白糸』だ。新派での公演が有名だ。
 これまで、その新派でも観たことはない。演じるのは若い成駒家だ。
 開演は夕方なので、原宿の太田記念美術館に寄る。企画展「江戸

の女装と男装」が組まれている。風俗、物語など、いくつかに分け、作品が紹介されている。
                    (第五千三百二十段)


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by akasakatei | 2018-03-25 22:34 | 文芸 | Comments(0)