カテゴリ:文芸( 839 )

歌舞伎座四月昼(めいじひゃくごじゅうねんとうらのしばい)

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(歌舞伎座の表:2018年4月8日撮影)

 四月八日、早起きし、大鳥居にある銭湯へ行く。
駅から十五分くらいで、浴室の絵は南国風だ。ここは、日曜、五

時台から朝湯の営業をしている。初電でも間に合わない。
ご隠居らで込んでいる。
この日は、十一時から歌舞伎座で昼の部を観る予定だ。

 『西郷と勝』、『梅照葉錦伊達織(裏表先代萩)』の演目が並ぶ。

前者は明治百五十年記念とある。故真山青果氏の『江戸城総攻』よりの但し書きがある。

『江戸城総攻』は前進座で観た記憶がある。

 筋書きによれば、ある団体の相談から、芝居になったようで、上演に際し、西郷と勝の場面を中心に構成し、台詞も若干変えたという。変えたというのは、西郷を再評価したことを指す。

大河ドラマの影響もあるのか。
 後者は、『伽羅先代萩』の裏を描き、裏と表を交互に出す。音羽屋が演じる。

表は観たことがあるものの、裏は観たことがない。

上手く構成したと思う。

(第五千三百六十三段)


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by akasakatei | 2018-05-07 18:35 | 文芸 | Comments(0)

六行会芝居(むつみかいしばい)

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(客席:2018年3月18日撮影)

 三月十八日、新馬場にある六行会ホールでの「第20回みつわ会公演」へ足を運ぶ。

 『あきくさばなし』、『釣堀にて』の二作が並ぶ。何れも、久保田万太郎氏の作品だ。

前夜は、この頃よく行く店で、蕗の薹の天麩羅、カサゴの煮付けで、杯を傾けた。
 宴会が入っており、なかなか賑やかで、店主の子らを相手に、三合ほどで切り上げる。
 やや酒が残る頭で、早起きし、漁師町の穴守稲荷を訪ねる。
 朝湯営業の銭湯がある。 
 漁師町らしい路地を抜け、銭湯前に立つと、周囲の建築物より、かつては、もっと海が近かったのだろうと思う。浴室の絵は、立山らしきものだ。
 それほど、込んではおらず、湯船でゆっくりとする。
 駅へと向かうと、意外と、キャリーバッグの旅行者を見掛ける。新馬場では、外人が切符の自販機で戸惑っている。
 ところで、芝居だが、前者においては、終戦前の話しで、理屈が通らない世の中だから怖い、との台詞に現政権を重ねる。
 後者は、年末の釣り堀が舞台だ。
 何れも、市井の人々が描かれる。新劇や新派の俳優らが出演する。

(第五千三百三十八段)


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by akasakatei | 2018-04-12 17:06 | 文芸 | Comments(0)

弥生木挽町夜鏡花物(かぶきばんたきのしらいと)

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(三月の歌舞伎座:2018年3月7日撮影)

これらの内、物語は役者絵だ。今にも残る演目で、観たことのあるものだと、あの場面かと思う。
 平日だが、意外に来ている人も多い。
 そういえば、企画展のチラシを手にしたところ、この美術館でも、明治百五十年に関したものを特集したようだ。
 所謂、忖度か。
 その忖度でいえば、国立劇場を思い出すが、ホームページによれば、今月に限り、後半の演目において、一等席を値引きして、売り出すらしい。
 一幕見席的なものだが、それだけ、席に余裕があるのか。
 事情を考えてしまう。
 原宿より八重洲に出、馴染みの鮨屋で摘んだ後、矢口渡に向かい、銭湯で暖まる。この日は冬に戻ったようだ。
 浴室の絵は立山のようだ。
 矢口渡で思い出すのは、『神霊矢口渡』だ。
 その矢口渡へは、東急多摩川線を使うが、旧塗装の車輌であった。
 都内に戻り、歌舞伎座の椅子に座る。
 この日、目的の演目については、一幕見席は空いていた。
 演目か、それとも、役者が花形だからか。物語は、重苦しく、新派的だ。

隣りの翁は、髪を縛り、サングラスを掛け、革ジャンで、「ブラボー。」と声掛けをしている。

(第五千三百二十一段)


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by akasakatei | 2018-03-26 22:37 | 文芸 | Comments(0)

原宿浮世絵企画(えどのいせいそう)

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(太田記念美術館:2018年3月7日撮影)


察するに、生活に追われ、教養がないからか。
 また、誰もが同じでなければならないと考え、その子に合った教育を忘れているからではないか。
 明治は富国強兵を目指し、画一的な教育だったが、江戸では、ひとりひとりに合った教育を寺子屋の師匠がしていた。
 最近では、苛めを見ぬ振りする教師さえ出て来る始末だ。
 これひとつ考えても、明治が優れていたとも思えぬ。
 そうした中の三月七日、歌舞伎座夜の部へ向かう。
 演目には、『於染久松色読販(小海莨屋・瓦町油屋)』、『神田祭』、『滝の白糸』が並ぶ。
 目的は、故泉鏡花氏原作、玉三郎丈が演出の『滝の白糸』だ。新派での公演が有名だ。
 これまで、その新派でも観たことはない。演じるのは若い成駒家だ。
 開演は夕方なので、原宿の太田記念美術館に寄る。企画展「江戸

の女装と男装」が組まれている。風俗、物語など、いくつかに分け、作品が紹介されている。
                    (第五千三百二十段)


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by akasakatei | 2018-03-25 22:34 | 文芸 | Comments(0)

弥生隼町歌舞伎(やよいぞうほばんちゅうしんぐら)

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(玄関前のポスター:2018年3月4日撮影)

三月四日、国立劇場へ足を運ぶ。芝居である。

 『増補忠臣蔵(本蔵下屋敷)』、『梅雨小袖昔八丈(髪結新三)』が並ぶ。

 これらの内、前者は観たことがない。成駒家が演じる。

この芝居前、早起きし、新江古田の銭湯で、朝湯を楽しむ。
地下鉄から地上に出ると、土地柄か、自衛隊のトラックが二台走

って来る。
はとバスツアーで、十年くらい前に、荷台に乗ったのを思い出す。
備長炭の湯でさっぱりとし、駅へ戻る。
毎月、都内をあちこち行っているが、どのように日々使うものを

調達しているのかと思う場所もある。
特に、商店街やスーパーのない場所では、食材をどうしているの

か。
国立劇場もまたそのような場所にある。ここで印象的なのは庭だ。梅は盛りを過ぎ、早咲きの桜が見頃となっている。
ところで、芝居だが、前者は文字通り『仮名手本忠臣蔵』の増補

版で、間を埋めるものとなっている。東京では、久し振りの上演だ。
『梅雨小袖昔八丈(髪結新三)』は、大家役の松島屋、それに善八

役の菊市郎丈が印象的だ。

(第五千三百十七段)


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by akasakatei | 2018-03-22 19:01 | 文芸 | Comments(0)

鈴懸散歩道(えいがすずかけのさんぽみち)

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(映画館の案内:2018年2月11日撮影)

これを目当てに、毎年、集まる人も多い。落語や色物も番組とし

て入っているものの、中入り前の獅子舞となると、席を離れる人もかなりいる。
 というのも、獅子舞は、獅子と若手の噺家が客席を一緒に回るが、行ってしまうと手持ち無沙汰になるからだろう。
 今年、若手の噺家が三人いたが、その内のふたりが女性で、内、ひとりは前座見習いと思われる。着物で回るが、緊張が見て取れる。
 終演後、神保町に戻る。
 故石坂洋次郎氏の原作で、氏の作品ということで足を運ぶ。
 物語は出版社を舞台に、いくつかの恋愛模様が描かれる。
 ただ、恋愛とはいっても、亭主や子供のある女性との恋、妻を亡くし、老母や子供がいる上司との恋などだ。
 登場人物らは、悩みながらも、答えを出す。
 台詞に、自我の目覚めと出て来るのが印象的だ。

 帰路、地元の最近よく行く店で杯を傾ける。

 看板後、近くに店で店主や女性のアルバイトらと杯を傾ける。

 店主の哲学を聞く。

(第五千二百九十六段)


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by akasakatei | 2018-03-01 00:27 | 文芸 | Comments(0)

鹿芝居世渡親子柵世(しかしばいこはかすがい)

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(当日の番組:2018年2月11日撮影)

 建国記念の日、朝、地下鉄で神保町へ向かう。
地上へ出ると、機動隊が待機している。デモに備えているのだろ

う。
わざわざ神保町に来たのは、「生誕100年記念池部良と昭和のダ

ンディズム池部良、佐田啓二、森雅之、上原謙一にっぽん美男子列

伝」の特集が組まれているからだ。この内、十七時四十五分からの

『すずかけの散歩道』を観ようと思う。
整理券方式の自由席だから、まず、チケットを入手しに来た。
もう少し遅くても良さそうだが、午後から夕方まで、国立演芸場

で鹿芝居だ。このため、席がなくなる可能性もある。
無事にチケットを入手後、渋谷へ出、芝居のチラシを探す。
短時間に都内をあちこちに移動し、流石に、何をやっているのか

と思う。
鹿芝居の開場は、十二時十五分だ。それまでに昼飯を済まそうと

思うが、朝は餅だったので、軽いもので済ませたい。
毎年恒例の鹿芝居は初日ということもあり、満員御礼だ。
年配の団体も来ている。町内会関係のようだ。今年の演目は、『世

渡親子柵―人情噺子は鎹―』だ。演者は、馬生師匠を中心に、正雀

師匠、馬楽師匠、世之介師匠、菊春師匠、それに、若手の噺家らで

行なわれる。

(第五千二百九十五段)


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by akasakatei | 2018-02-28 00:26 | 文芸 | Comments(0)

映画好色本(えいがえろぼん)

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(下北沢の映画館:2018年2月10日撮影)

二月十日、仕事帰りに下北沢へ寄る。映画『えろぼん! オヤジとムスコの性春日記』を観るためだ。

 一週間限定となっている。それもレイトショーだ。

 この映画館の客席は少ないものの、なかなか興味深い作品を上演してくれる。何回か、来たことがある。

 今回、足を運ぶ気になったのは、美魔女という一条綺美香氏が出演者に名前を連ねていたためだ。

内容は昭和生まれの父と平成生まれの息子を中心にした物語だ。それに女性が絡む。

観ていると、地元の川が撮影で出て来る。
 客席は、R15指定というためか、男性ばかりだ。

見ていると、互いに顔見知りも結構いるようで、寄席にいるような雰囲気もある。

映画好きなのか、それとも、この分野の映画が好きなのか、今ひとつ掴めない。

上映後、舞台挨拶がある。

関係者が八人ほど並び、中でも、監督の話しが面白い。

パンフレットへのサイン会もあり、訪れた人のほとんどが購入しており、列が出来る。

(第五千二百九十四段)


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by akasakatei | 2018-02-27 22:59 | 文芸 | Comments(0)

映画豆腐豊田市(えいがほしめぐりのまち)

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(映画館前の線路のモニュメント:2018年1月28日撮影)

 一月二十八日、学生時代の友人らとの散策だ。

 今年のテーマは、数字に因む場所の散策で、今月は一之江に向かう。

 集合は十三時なので、午前中、調布へ出、映画『星めぐりの町』を観る。

 前日が公開日で、仕事帰りに観たかったものの、時間が合わなかった。

 調布の映画館は、出来たばかりで、入るのは初めてだ。京王線の地下化後に作られた。
 建物の入口前には、線路跡を描いたと思われるレールがある。
 ところで、今回、足を運ぶ気になったのは、小林稔侍氏が、映画において、初めての主役というためだ。
 パンフレットを買い、内容を初めて知る。
 温かい物語で、早朝から集まったのは、ご隠居と呼ばれる世代ばかりだ。
 東日本大震災で全てを失った少年と主人公を中心に話しが進む。春の豊田市が舞台だ。
 大詰め、主人公が「男は誰の助けも借りず、生きて行かなければならない時が来る。」という趣旨の台詞に、半生を想像する。
 最後、少年と主人公が、故宮沢賢治氏の詩を言う。
 エンディングの静かな演奏と合わせ、余韻が残る。

(第五千二百七十六段)


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by akasakatei | 2018-02-09 19:14 | 文芸 | Comments(0)

大寒波芝居(さむいなかのはつしばい)

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(寒い中の劇場:2018年1月24日撮影)

四十年振り以上に、低温注意報が出た日、角界の隠蔽が、また、明らかとなる。
 現在、親方が広報部長をしている部屋で、兄弟子が弟弟子を殴り、大怪我をさせたにも関わらず、公表していなかったらしい。協会への報告だけで十分としていたみたいだが、それで良いとする協会の体質も問われる。
 尚、この親方は、過去の話しと考えているみたいだが、親方自身、ゴルフクラブで弟子を殴っていたことがある。
 そうした中、芝居より帰る。
 今回の目的だった『箱根霊験誓仇討』は中村屋が演じる。一月の国立劇場での『世界花小栗判官』のパロディともいえる。
 『七福神』は舞踊で、目出度い感じだ。
 襲名披露の『菅原伝授手習鑑』は、「車引」における松王丸を幸四郎丈、「寺子屋」を白鸚丈が演じる。
 翌朝、仕事場に出る、社員が使う冷蔵庫の冷凍庫より、鼠が出て来たと女性責任者がいう。
 何かと思えば、先日、退職した男性が飼っていた白蛇の餌だという。最初、女性責任者は餃子だと思ったため、何気なく触り、その後、かなり慌てたとのことだ。無菌故、大丈夫だと他の従業員が言ったものの、パニックになったと聞く。
 疲れる話しだ。

(第五千二百七十二段)


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by akasakatei | 2018-02-05 18:08 | 文芸 | Comments(0)