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緑中百舌鳥(まぶたのうらのたか)

 来季よりプロ野球に参入する企業が決まった。これについては、出来レースだった感じで、誰もが最初から結果が分かっていた。大体、それを担当した球団からして例の大学生への裏金に絡んでいたこともあり、公正だったか疑問が残る。
 そうした中、西武やダイエーに関しては依然として売却が噂されている。
 まず、西武は株関係で躓いた。今年の『会社四季報』新春号(東洋経済)によれば、株価はみなしで千三百二十八円、これは東証一部の運輸における他社と比べてもかなり高い。投資家に訊くと、どうして高いのか分からなかったという声が多い。それが今や五日現在で監理ポストに置かれ四百五十円である。
 他方、ダイエーは親会社の経営不振に尽き、現在は産業再生機構に委ねられている。そうした中、井口選手が大リーグに挑戦する。これについては契約での中身になっていたという。当事者ら以外は理解に苦しむ。これにより、買収にソフトバンクが手を上げていたけれど、球団の戦力ダウンは免れず、球団の値段も安くなるのではないか。
 更に、今度はダイエーとアメリカの投資会社との間で交わされた秘密契約について日経で報じられた。日経によれば、売却先を投資会社が指名するという。これはどう見ても、外資が球団を持つことを禁止している協約に反する。
 一体、ダイエーはどういった考えをしているのか。目先のことだけで、長期展望に欠ける。こうなると、弱く、人気もなく、渋ちん球団と言われた南海が懐かしい。確かに、当時の南海も経営は苦しかっただろうが、ダイエーよりは健全で、会社のチームに対する愛が未だ感じられた。今のダイエーは、チームを金のなる木としか考えていないのではないか。
(第四百四十一段)
by akasakatei | 2004-11-14 14:48 | 社会心理 | Comments(0)
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