月下美人が咲く。
この花については、小学校低学年頃、国語の教科書に採り上げられていた。
世界の様々な花を紹介したもので、担任が、自分で見た月下美人の咲く様子を話してくれた。
それによると、一晩中起きていたと言っていた。
今回、咲いたものは、夜の十時には完全に開いたため、徹夜はしなかった。
担任の話しは、ついこの間のことと思っていたものの、数えてみると、もう三十年以上が経過している。
年を取るわけである。
同日、市役所より、健診の無料案内が初めて来た。
遠い話しと思っていたのに、そのような年齢になったかと思う。
そうした折り、某新聞において、先に触れた陶器店が出ていた。どうやら、小学校時代の同級生の親が経営する店と思われる。
というのも、出ていた電話番号が、授業で語呂合わせの話しになった時に、聞いたのと一致しているからである。
(第千八百四段)