東京地下鉄副都心線が六月十四日開業する。
首都圏の鉄道が開通すると、その最初に当たる休日の日中は、かなりの混雑となる。
このため、早朝に訪れることにする。
ただ、一番電車だと、初乗りしようというファンで混むに違いない。それに、場所柄、夜明かしで飲んでいた一般の人もいるはずである。酔っ払った延長で来ていることも考えられる。
こうしたことを考え、六時前に渋谷のホームに立つ。
驚いたことに、この時点で、既に、十分ほど電車が遅れている。
ワンマン運転も関係しているのかもしれない。
初日の朝から、この状態で大丈夫なのか。乗り入れ先への影響も考えられる。
渋谷を出た時には立ち客もいたけれど、新宿を過ぎる頃には空席も目立つようになる。
小竹向原で下車し、観察していると、扉が閉まったにも関わらず、電車が発車しない。「ATOが入らないのか。」とホームにいる関係者が話している。
利用者は定時運行される路線を選ぶ傾向がある。今後、どうなるか注目される。
(第千七百八十四段)