先の続きである。
東西線を利用した同日、個人経営のある蕎麦屋に入る。
昼食時で、他に店屋もなかった。
ただ、この日、体調がそれほど良くなかったため、特に、食べたい物がなかった。
その蕎麦屋は、食券制で、レジの前で何にするか迷っていたところ、レジの若い元気な女性店員が「天麩羅が揚げ立てです。」という。天せいろや小さな天丼が付いたセットを勧める。
体調が悪いので考えていたところ、「私が揚げました。」と言い、「今日は上手くいきました。」と続ける。
この言葉で、天麩羅にする。
朝、大手町の改札員の態度を見ているだけに、こうした接客は好感が持てる。
やはりサービスを売り物にする商売とは、コミュニケーションが成立しないと、再利用する気にはなれない。
東西線の場合でも、他の経路を利用する方法もある。
チェーン店ではマニュアルを使った接客をするものの、本当に、利用者の心に届いているかは疑問が残る。
(第千七百六十段)