十一時十分、十和田市着。
ここは店仕舞いをしたスーパー内の二階に改札がある。改札を出ると、閉まったままのシャッターが目に入ってくるので、やや戸惑う。それに電灯も節約のためか、薄暗い。
外に出ると、商店街らしいものはない。ただ、遠くにいくつかの大型施設が纏まってある。
ここで昼食と考えていたけれど、このまま戻る他なさそうである。
最近、地方へ行っても、昔なら駅前食堂があったような町でも、今では閉店して、旅行者が食事に困る町が多くなってしまったのは残念である。
たまに、コンビニやファーストフードがあっても、これでは面白みがなく、結局、食事を我慢してしまう。
三沢より十二時二十七分発「つがる16号」で八戸に出、久し振りに、八戸線に乗ってみる。
乗るとは行っても、本八戸まで往復するだけである。
土曜日の昼過ぎだからか、高校生が多い。
相変わらず、列車の乗り降りが自己中心的である。
(第千七百三十三段)