機械を信用していない。特に、電子機器に関し、それほど便利とは思えない。
絶えず、不具合で故障ばかりしている印象しかない。
新製品が発売される度に、電化製品店に並ぶ気持ちは全く理解出来ない。
海の物とも、山の物とも分からないのに、どうしてそれほど欲しがるのか。
科学は、一見、便利に思えるものを作り出すものの、長期的に考えると、悪影響を及ぼすものが多い。
メリットがあれば、デメリットもあるものである。
それを現代人は深くも考えず、広告に騙され、手に入れる。企業の思惑通りに動いてしまっている。
これほど、騙され易い消費者が過去にあっただろうか。
何れにしろ、電化製品がないと何も出来ない現代人は、以前にも書いたけれど、江戸の人と比べたら、その生活力は落ちている。
大地震が起き、本土で戦争でも始まれば、間違いなく、ほとんどの人間は困り、かなり人口が減るに違いない。
(第千六百九十一段)