この時期、朝の電車が込んで困る。
理由は、電車に乗り慣れない学生が一定の電車に集中するためである。
こうした電車では、学生が出入口付近に立ち止まり、駅に着いても、一旦、車外に出ないから、乗降に手間取る。
子供の頃より、電車に乗せないことが影響している。
察するに、その親というのは、地方出身者に違いない。そうでなければ、もう少し、他人への迷惑を考えるはずである。
江戸より、代々、この地に住む者はいつも他人に対する接し方をその行動で示してきた。
これが、今、言われている江戸しぐさである。
この視点で世の中を見ると、如何に、何も考えないで行動している人間が多いか分かる。
スーパーのレジ、駅の自販機など、考えて行動すれば、他人へ迷惑にならないことばかりである。
現在は自己主張を肯定する傾向があるものの、暮らし易さからすれば、結果的には逆であろう。
(第千六百八十九段)