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東京作品考(えがかれたとうきょう)

 先日、名古屋で美濃の役人と会った。十年振りである。
 その際、生まれ育った土地が、個人へ及ぼす影響について、話題になる。
 役人もまた、大学を卒業と共に、生家へ戻った。
 結論的には、自己形成において、かなり重要ということになった。
 東京へ戻った後、東京を記した書物を探す。
 昨今、様々な本が出ているものの、やはり面白いのは、昭和五十年前後に書かれたものである。
 バブル以降に出版された本については、作者の経験を絡めていないためか、読んでいても温かみを感じない。それに、ここでいう作者も、文壇関係者が少ない。フリーライターがほとんどである。
 必然的に、建物や施設などの解説となる。
 ひと昔前の本は、プライバシーが煩くないこともあり、交友関係も描かれ、興味深かった。
 これにより、描かれた文士の作品も読んでみようという気分になった。
 ひとつの作品からの発展があった。
(第千六百七十九段)
by akasakatei | 2008-04-05 21:39 | 文芸 | Comments(0)
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