先の続きである。
利用者が鉄道業に、まず求めるのは安全である。次に、正確さ、利便性であろう。
ホームに駅員を置かないのは、カメラを設置し、それで安全が充分と思っているからに他ならない。その裏には、人件費の問題もあるに違いない。会社側は効率と考えているのだろうけれど、利用者にとっては、危険が増えたと感じるだけである。
大体、人件費とは必要経費である。これを無駄と捉えるか否かで、その会社の姿勢が分かる。
人件費絡みでいえば、この朝に訪れた図書館も、正職員ではなく、派遣に置き換えている。
その影響か、表にあるブックポストに入れようとしたところ、鍵が掛かっていた。これまで、こうしたことはなかった。
ここは、幸いなことに区役所と隣接している。
そこの宿直室で確認すれば、宿直室のすぐ脇に、夜間用のポストがあるという。
夜間用について、表には書かれていなかった。
サービス精神が足りない。
(第千六百二十段)