仕事場近くの図書館へ本を返すために、朝六時過ぎに家を出る。この時間、地元の駅は無人駅となる。
だから、券売機や自動改札でトラブルがあったとしても、隣りの駅より駅員が来るまで待つしかない。
この日も、自動改札が警告音を鳴らしている。
周囲には誰もいない。
ということは、無札だったのかもしれない。
新宿で、中央線に乗り換える。
四ツ谷の手前で、急停車する。丁度、カーブの所で、遠心力が働くのか、立っているのも楽ではない。
停車から三分ほどして、漸く案内放送が流れる。それによれば、線路に人が入ったという。
それにしても、案内が遅い。停車と同時に、「状況を確認中です。」との連絡くらいすべきである。
また、最近、線路に人が入って電車が遅れることが多い。
これは、ホームに駅員がいないので、線路に下りるからである。
地元の駅も含めて、鉄道業において、何が重要かを問う必要がある。
(第千六百十九段)