品川より大井町に出、東急大井町線で二子玉川に向かう。
そこから、砧本村へのバスが出ている。
この砧本村が、玉電砧線の終点だったという。
当時に関しては知らないものの、ここは地元の近くである。ならば、どういう場所か行ってみたい。
バスの本数は結構ある。狭い道を走るため、小型のバスである。
最早面影はない。
ただ、バス停は、地方にある小屋を思わせるものである。丸い灰皿が懐かしい。
周辺は完全に住宅地となっている。
この近くに地元の駅へと運んでくれるバスが出ている。バス停は宇奈根という。
そこまで歩いて十分も掛からない。尤も、案内もなく、道を訊く人もいないので、その方向を目指すだけである。分かれば、もっと短縮出来るに違いない。そのバス停は、終点にしては寂しく、停留所があるだけである。
それにしても、どうして砧本村まで走らせずに、盲腸路線としているのだろうか。
(第千六百五段)