坂下門より外に出ると、丸ビルが近い。
ここで、世界初公開という『奇跡のマンモス「リュ―バ」展 3万7000年の時を超えて』を行なっている。
凍結された子供のマンモスが見付かり、ほとんど無傷で、珍しいものらしい。
一階にあるマルキューブに展示され、入場料は八百円である。
日本人は、どういう理由か、マンモスが好きなようで、何年か前の愛知万博でもかなりの行列が出来ていた。
この日も随分と集まっていた。
尤も、展示物はこのマンモスの他には、映像で何かが流れているだけであり、この料金が適正かは疑問である。
たぶん、北極圏より日本へ運ぶのに掛かった費用も含まれているのだろう。
その展示されたマンモスだが、何故か、今にも動き出す感じである。
目が閉じていないこともある。
何れにしろ、このマンモス自体、こうなることなど思いもしなかっただろう。
(第千六百段)