前段の続きである。
前に大臣をしていた某が新聞に書いたことによれば、格差は改革の責任ではないとした。これはおかしい。某は、世界との競争の結果としたけれど、この競争に勝つため、改革したのではないか。
全ては一連の流れとなっており、改革が正しいと肯定は出来ないのではないか。
今やこの国では、生活を営めない失業者や底辺層の数は無視出来ない。
この層に対し、富裕層出身の都知事は自己責任とした。あまりにも庶民との考えが離れ過ぎている。
金に困らない連中が、金に困らない連中のために、政治をしているとしか思えない。
先の見通しが立たない庶民は多い。
選挙前の政治家の口ほど、当てにならないものはない。
こうした閉塞感漂う社会では、最早、何が起きるか分からない。
以前にも、触れた通り、革命を望む人もいる。それほど、今の社会は追い詰められている。
(第千五百三段)