東京湾大華火大会へ足を運ぶ。
この花火大会に行くのは初めてである。お台場への関心は薄く、鉄道関係での出来事がない限り、行きたいとは思わない場所である。
それが行く気になったのは、屋形船より花火を眺められる機会を得たからである。
例により、はとバスのツアーである。
当日十六時、バス六台で浜松町を出発する。屋形船は深川より出る。そこまで移動しなければならない。
いつものことだけれど、ひとりでの参加者は少ない。乗ったバスにはいなかった。
多くは、年配の家族連れだが、若いカップルもいる。そうしたカップルは浴衣である。
人間模様が見えて面白い。娘が足の悪い老母を連れて参加しており、周囲が手を貸す。
十六時四十分、屋形船で深川を後にする。花火は十九時からなので、その間に料理を賞味する。
飲み放題なので、左党は喜んでいる。
(第千四百六十四段)