参議院選挙が終わった。結果は、民主党の大勝であった。
これに関し、経済界では、これまで与党が目指して来た小さな政府を、再び大きな政府へしないようにとの発言が目立った。
これは弱者切り捨てを指す。
今回、有権者は、明らかに小さな政府より社会保障を望んだ。
御用学者や財界人は、改革が進み景気が回復すれば、誰もが豊かになると言っているが、その根拠はない。そこに見られるのは、アメリカ型の富裕層が優遇される社会である。
そもそも、御用学者や財界人は、日常生活に困っていないから、将来について語るけれど、現在、この国では、日常生活に困っている人がどのくらいいると思っているのか。
住む場所もなく、生活保護より低い給与で働いている人がいる。明日のことさえ分からない。
これは、どう考えても政治の失敗である。
それを自己責任という政治家もいるけれど、見識を疑う。政治家ならば、人々のために生き易い社会にすべきである。自己利権に走る政治家が多過ぎる。
(第千四百五十二段)