このところ、鉄道ファンが語られている。様々な分野のファンがいる。
多くのファンで共通するのは、幼児の頃に、線路の近くに住み、電車を眺めていたということであろうか。
これを前提とした場合、よく鉄道旅行に出るものの、地下鉄だったので、電車を眺めたことはない。
以前に触れた都バスが廃止されるまで、ほとんど地下鉄を利用したことはない。
バスならば、見ていた記憶がある。
また、近くに消防署、ハイヤーや観光バスの車庫があった。これらも見に行った。当時は、子供の足で歩いて十五分ほどの所に、三箇所のハイヤーの車庫があった。そのひとつは物干しからも見られた。
これだけの条件が揃うならば、車好きになるはずだが、反対に車は嫌いである。
これは、自家用車がなかったことも関係するだろう。
無理に理由を探すならば、偶に鉄道を利用した時、その珍しさに嬉しくなったに違いない。
(第千四百五十段)