高校野球の予選を見に神宮へ行こうかと思っていたところ、生憎なことに、台風が近付き、朝から雨である。
予定を変更し、両国の江戸東京博物館で行なわれている「昭和への旅は列車に乗って 大鉄道博覧会」に足を運ぶ。
連休中ということもあり、親子連れが目立つ。
今回の目玉は下工弁慶号だけれど、車輛や機械関係には詳しくないこともあり、興味は社会と鉄道になる。
例えば、展望車に乗っていた層や修学旅行列車、赤帽、集団就職列車、そしてはと・つばめガールなどである。
これらのうち、見たことがあるのは赤帽くらいで、東京駅にも数年前までいた。廃止は、宅配便の普及とともに、先に荷物を送り、大荷物の旅人が減っていったためと思われる。
はと・つばめガールは、今でも、形や名称を変え、新幹線に乗っている。女性の鉄道界への就職が、最近に始まったことでないことを知る。
そのような中、集団就職列車は考えさせられる。いつの時代も、底辺層は苦しむばかりである。
(第千四百三十二段)