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子供徒歩会(なかまとあるけば)

 父は子供の頃、仲間らと数人で品川や渋谷まで歩いて行ったという。昭和二十年代後半の話しである。
 自伝的小説ではよく見掛ける場面である。
 ということは、当時の子供はよく行なったのだろう。
 察するに、冒険心と好奇心と思われる。
 話しによれば、誰もお金を持っておらず、飲まず食わずで、昼食後に出掛けたのではないかとのことである。
 今の子供はどうだろうか。
 冒険心や好奇心は変わらないと思われるものの、まず、歩く発想自体ないに違いない。
 我々の頃でさえ、渋谷なら、歩くより電車、若しくは自転車だった。
 友達と遠くまで歩いた記憶はない。
 大人になってみると、子供時代に、そのような経験を一度くらいしてみたかったと感じる。
 物騒な世の中で、実践させ難い面があるのは否定出来ないが、仲間の良さは分かるだろう。
(第千三百三十四段)
by akasakatei | 2007-04-26 21:18 | 教育 | Comments(0)
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