人気ブログランキング | 話題のタグを見る

地域人間数(とちをおわれ)

 前から書いている通り、現在、問題になっている多くの原因は地域社会の崩壊と考えている。
 これについて、やや異なった視点で考える。
まず、崩壊した理由として、人の動きがある。一生を生まれた土地で過ごすことが珍しくなっている。自由ともいえるけれど、引っ越し理由で多いと思われるのは、相続関係だろう。
故人の土地を売らなければ、払えない相続税はおかしい。
更に、引っ越しで考えると、仕事関係も多いに違いない。転勤族となると、何年かに一度は動くことになる。地域に親しむ暇さえない。
他にも、地方より都市へ出て来る若者もいる。これは都市に学校や会社が集中し過ぎているからである。
結果、家族も核家族化した。
こうした状態は尋常ではない。
かなり以前より指摘されていたものの、今日まで、何の手も打たれていない。
今や、生まれ故郷で一生を過ごす当たり前と思われる望みほど難しいことはない。
(第千二百六十八段)
by akasakatei | 2007-02-19 21:42 | 産業 | Comments(0)
<< 八目鰻(すがもあるき) 文化基準値(せいじゅくど) >>