名古屋から大阪へは、JRでも良いが、この日は近鉄特急を使う。途中、桃園から川合高岡まで連絡線を走る。
十時三十分に名古屋を出、鶴橋へは十二時四十二分に着く。
宿に入るには早く、北条鉄道を訪れることにする。北条町まで営業キロが短くなってからは足を向けていない。
大阪へ出ると、東海道、山陽本線は人身事故で遅れている。
それでも、新快速は六分遅れで大阪を後にし、加古川には、そのまま到着する。
次に加古川線の粟生まで行く電車は、十四時四十一分発である。
四十分ほど時間があり、明日に乗る地下鉄のダイヤを調べたところ、開業が正午と分かる。この時間を利用し、用意した指定券の変更を行なう。
粟生では五分の接続である。十五時十分発の北条鉄道へ乗る。車輛はレールバスである。第三セクターが生まれた頃、そうした会社向けに製造されたものである。
十五時三十二分、北条町着。このまま引き返す。帰路は、大阪まで神戸電鉄経由にする。
(第千二百十六段)