政治家、芸能人、経営者など、見渡す職業の多くは世襲の感すらある。正直、政治家が、再挑戦出来る社会と言っても、自ら、二世が多いのだから、本気で考えてはいないに違いない。機会不平等社会の恩恵を受けたと認識すべきである。
苦しい生活を経験していない以上、下々のことには疎く、現在のような間違った政策を行なったと考える。特に、資本家による搾取はどうか。
日毎に人々の生活は苦しくなっており、これまでよりも倹約するのは難しい。
それにしても、世の中、良い人が多いのか、政策に反対する声をほとんど聞かない。巷では、悪質な事件が多いのに不思議である。
先に書いたように、状況は戦前と変わらない。物が溢れているため、進歩していると錯覚している。
無知なことは幸せである。
こうなると、政府を頼らない江戸の生活を手本とすべきである。江戸の庶民はお上に期待などせず、町民により統制されていた。ここには、他人に対する思い遣りが存在した。
(第千六十九段)