先に、中央線における車内トラブルに関し触れた。乗っていたのは、新宿までだった。その間、年配者は警察に連絡していたにも関わらず、具体的に動き出した気配はない。もし、若者が刃物を持っていたならば、どういう事態になっていたか。目先よりも、更に先のことを見据えるべきだろう。
警察の初動はどうなっているのか。
最近の警察における初動には、疑問符が付くことが多い。
秋田の母親による子の殺人、また、湯沸し器メーカーが関わった変死など、どう見ても慎重に捜査を行なうべきものだっただろう。そうすれば、防げた死があるに違いない。遺族は遣り切れない思いだろう。
この背景を考えると、警察組織が綻び始めていることがある。不祥事が目立つ。数年前にも、身内に甘かったことに対し、世間の非難を浴びた。それが生かされているのか。所詮は他人事としているとも考えられる。
平和と安全を守る警察がこれではいけない。その任務の重要さを改めて肝に銘じる必要がある。
(第千五十三段)