広島発十一時五十分の「のぞみ九号」で博多に向かう。
西鉄宮地岳線の西鉄千早から香椎花園前が五月に高架化され、それに乗るためである。
同線では、二千四年の八月にも貝塚から香椎宮前までが高架化され、その二ヶ月後に訪れている。数えると、約一年半振りに訪れることになる。
十二時五十二分、博多着。地下鉄を乗り継ぎ、貝塚から和白まで乗る。
高架化された区間を旧式の釣り掛けモーターの車輛が走る。首都圏では聞かれなくなった音である。
今回、和白までにしたのは、香椎線、鹿児島本線を使い、博多に戻ろうと考えたからである。
この後、鹿児島まで行くので、その方が早いと考える。夕方に発車する特急の指定券を購入しているけれど、この分なら、早い列車に変更出来そうである
JRの和白では、指定券の販売もしており、窓口で変更の依頼をしたところ、係は考え出す始末である。乗車券は関係ないのに、何度も確認をする。
手にしている乗車券は、都区内から枕崎のものである。これに関し、博多では途中下車が出来ないのではないか、などと言い出し、本社へ確認している間に、香椎線の列車が来る。
このまま、付き合っていたら、明朝になりかねない。別の駅で変更をすることにする。
それにしても、もう少し、基礎知識を勉強すべきだろう。
(第千三十八段)