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粗忽拾題話(がんさくはっぴょう)

 多少気は早いかもしれぬが、今年の十大ニュースは何であろうか。
 野球関係ならば、イチロー選手の最多安打やプロ野球の改革、それに高校野球で駒大苫小牧の優勝が上げられるに違いない。
 更に、スポーツ関係ではオリンピックがあった。このメダル数も忘れられない。
 今年はいつになく、スポーツが目立つものの、文化面ではどうか。文学では若い女性ふたりが芥川賞を受賞した。ただ、年の前半だったこともあり、忘れている人も多いだろう。
 こう考えると、前半で起こったことは確かに忘れている。
 鳥インフルエンザや牛肉騒ぎ、それに自動車関係会社による隠蔽など、最近ではほとんど話題にならなくなってしまった。これは次から次へと暗いニュースが続いたこともあるだろう。
 佐世保での同級生の殺害、各地における自然災害など、思い出したくもないことばかりである。
 明るいニュースを探せば、スポーツを除けば、北朝鮮から被害者の家族が戻ってきたことくらいか。ただ、これにしても未だ拉致被害者が帰国していないことを考えれば、そう明るいニュースとも思えない。
 これから年末までの間にそれを期待したい。
(第四百七段)
by akasakatei | 2004-10-11 20:59 | 社会心理 | Comments(0)
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