休みの日、最近は始発より前に目覚める。朝食を済まし、一番電車に乗る。
この日は五反田から出ている東急池上線を訪れる。
五反田のホームに立ったのは六時過ぎである。この町は小学四年から六年まで塾通いした。
勿論、その頃から池上線は知っていたけれど、初めて乗ったのは大学に入学した夏である。
それから更に二十年近くが流れている。池上線の電車は緑色の旧型車から、ステンレス車に変わっている。また、ワンマン運転である。編成は三両で変わっていない。
思えば、こうした線は都内でも珍しい。
地下化された荏原中延、長原を通過し、洗足池で下車する。ここより、今度は、旗の台に戻り、大井町線で、二子玉川に向かう。
大井町線もまた、駅の地下化計画が進んでいる線である。
大岡山は地下化され、目黒線との乗り換えが便利になった。
そういえば、来月二日、目黒線の洗足付近が地下化される。近いうちに訪れることになりそうである。
(第千三十段)