過日、千葉方面に釣りへ行く。今回の面子は四人である。このうち、素人が二名である。
梅雨の時期であり、朝から雨が降っている。天気予報によれば、午後より止むということだったけれど、結局、一日雨であった。
この日、午前中は市原の海釣り施設へ行く。丁度、入場無料の日であり、喜び勇んで釣り糸を垂れるも全く釣れない。
仕掛けは、投げ竿は胴突き、磯竿はさびきとする。
合羽を着込み、頑張るものの、当たりがなく、午後より袖ヶ浦に場所を変える。
ここは岸壁である。
仕掛けは変えず、釣り糸を垂らすと、胴突きには鯊、さびきには鰯が二匹掛かる。これが釣果である。
後で知ったところによると、この日は赤潮が発生しており、どこも釣れなかったらしい。
これまで三回釣りに行った。そこで分かったのは、道具の扱いの未熟さである。これが出来ないことには、釣りの面白みを知るには遠いということである。
(第千二十七段)