ついに千段を迎えた。なるべく斜に構えた視点を忘れないようにしてきたつもりである。
よく書くように、これを筆者の体験と混同する人もおり、甚だ迷惑な話しである。
振り返れば、始まったのが二千一年十月二十一日で、もうすぐ五年となる。
この間、我が国においても、色々な出来事があった。その多くは、理解し難い事件や事故である。人間の悪いところばかりが目に付いた。
これも政治が悪いからだろう。一国を代表する人間が、民を大事にしないでどうするのか。今の政治を見ていると、国あっての民で、民あっての国ではない。
前にも書いたけれど、これらは相互に作用して成立している。それを忘れ、民を切り捨てる政策をしているようではいけない。
生活に困ったことがない二世政治家が増えてからというもの、全ての歯車が狂い始めた感さえある。彼らは富裕層を優遇するだけで、そうでない者に対しては、生かさず殺さずではなく、死んでも良いとの考えが垣間見える。
(第千段)