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越中黒部多乗物(さつきのたびのりものづくし)

 八時二十分の美女平行きの立山ケーブルカーに乗る。七分で着くので、ここでは食べられない。
 今回、このケーブルカーが目的だったものの、人が少ないとはいえ、観光地だけあり、車内は込んでいる。イントネーションを聞くと、名古屋や関西の人が多い様子で、標準語は聞かれない。
 美女平からは、高原バスで室堂に向かう。五十分ほど掛かるので、ここで包みを開く。
 曲がりくねった道をバスは走る。室堂に近付くに従い、雪の壁が目に付き始め、雨足も強くなる。
 旅行会社の人より、室堂で雪の大谷を歩くことを勧められ、そのつもりであったけれど、難しいようである。霧も出ている。
 九十二年に、訪れた時、千住の写真家が「今度は雪の大谷の頃に来よう」と言ったことがある。それが本当になるとは思ってもみなかった。
 高原バスを降りた後は、立山トンネルトロリーバスで大観峰に向かう。十分で着く。
 ここからは立山ロープウエイで一気に黒部平に下がる。一・七キロの間、支柱がない。前を見ていると、上がってくるゴンドラがある。その速度がかなり出ていると感じられるけれど、こちらも動いているためだろう。
 黒部平からは、トンネル内を走る黒部ケーブルカーで黒部湖に下りる。
 黒部湖のホームが見えてくると、上がる人で一杯である。添乗員らしき人が旗を手にしている。
(第九百九十八段)
by akasakatei | 2006-05-25 21:35 | 余暇 | Comments(0)
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