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百八鐘(さらばぼんのう)

 気付けば大晦日である。
 この一年を振り返れば、スキミングで始まり、偽造マンションで終わった。金と欲による出来事が多かった。
 これらに関し、何回も触れてきた。消費社会に踊らされることがないようにしたい。子供により金を掛ける親や祖父母が多いらしいけれど、止めた方が良い。
 この世の中、内面より外見で判断するので、金を掛けたくなるのだろう。それは金の尺度であり、人間性を考えた場合には妥当ではない。金持ちが完璧ならば、これほど週刊誌が発刊されるだろうか。尤も、多くの金持ちは、裏では金により揉み消しているのが実情である。
 マルクス経済学が勉強された頃と比べ、現在では、弱者は改革のために我慢しているものの、実際は、金持ちの金持ちによる金持ちのための政治が行なわれ、搾取されていることさえ知らない。
 今後、機会不平等の社会が日常になった時、どのような光景を我々は目にするのだろうか。
 まず、人の可能性は無限とはいえなくなる。富裕層とそうでない層の差は開く一方だろう。金がなければ、子供を良い学校に行かせることも出来なくなる。
 金は有限であることを知るべきで、背伸びを考えないことである。江戸が手本となる。
 除夜の鐘で、煩悩を捨てることを勧める。
(第八百五十三段)
by akasakatei | 2005-12-31 19:17 | 社会心理 | Comments(0)
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