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自殺謎(にきょくかのさき)

 株価が上がっている。主要百社の代表者によれば、景気回復の実感があるという。一般的印象としては、そうした感じにはほど遠く、全体に広がるのは未だ先だろう。
 尤も、階層が二極化されている現在、そうならない可能性も高い。先行きが見えず、多くの人は不安を抱えている。特に、職場を追われた人々は自分の居場所さえ見付けられていない。
 結果、自殺者が近年増えている。
 これについて考えると、例えば、不安になった時、宗教に救いを求める人は多いと思うけれど、実際には逆ではないか。ここでは、新興宗教、従来の宗教に関係ない。我が国で信じられている宗教のほとんどは自殺を悪としている。ということは、現在、宗教へ救いを求める人は少ないということだろう。宗教の多くは、この世に存在するものに必要のないものはないと説くものの、実社会とそれは大きく掛け離れている。
 このため、宗教は信じられないものになっている。これは、法以外の規範や倫理、習慣にも関わってくる問題であり、社会が無秩序化になることを指す。
 こうなると社会病理で、悲観的な未来しか見えて来ない。これは集合行動に発展するかもしれず、その根底に社会変動志向がある。正しい政治が望まれる。
(第八百四十三段)
by akasakatei | 2005-12-21 19:02 | 社会心理 | Comments(0)
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