関西在住の人と話す機会があった。それによれば、関西の新聞では、今でも連日、福知山線の脱線事故が報じられているという。更に、関西では、靖国神社については、東京の出来事ということで、あまり関心が持たれていないらしい。
また、先日、九州のある知り合いの政治家が友人らとともにそこを訪れ、遊就館も見学した。感想を訊けば、別段、これということもなく、博物館を訪れる感覚だったようである。
地域が変われば、思考が変わるのは当然だけれど、なかなか興味深いことである。
地域といえば、オープンカレッジで坂道に関して履修している。その先生は、現在、多摩の坂を中心に歩いているとのことである。
多摩の坂とは、すぐには出て来ず、黒井千次氏の『たまらん坂 武蔵野短編集』(福武文庫)しか浮かばない。
現在、多摩に住んでいるものの、土地は平坦である。中央線方面では異なるのか。一度、国分寺の師匠やその他の沿線に住んでいる者にも確認してみたい。
先生によれば、かなり情緒もあるという。
(第七百九十八段)