仕事で、あるビルに行く。このビルにおけるトイレは共同となっている。
訪問前に用を足そうとトイレに入れば、洗面所には何故か中年の女性が何人かいる。急いで表示を確認すると、男子トイレである。
不審な眼差しを向ければ、「ちょっと、借りていたの」という。出て行く気配もなく、化粧を直している。
これが逆だったならば、どうなることか。
その言葉に頷き、小用を足そうとすると、慌てて出て行く。何事かと思う。冷静になれば、用を足すことばかりを頭が占めていたけれど、この場面は人権無視ではないのか。
振り返れば、こうした例は多く、女性が厚顔無恥となっている。かつては中年によく見られ、「オバタリアン」と言われたものである。それが今では若い層にも見受けられる。
この層はどういうわけか、自意識過剰者が多い。最近の電車内における痴漢に関するトラブルなど、そのほとんどは濡れ衣であり、薄も幽霊に見える類と考える。女性が過剰に反応し過ぎるのである。もっと状況を見極める必要がある。尤も、その前に鏡で確認することを勧める。
(第七百四十一段)