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神田大川舟遊日(かんだすみだがわふなあそび)

 神田川に入る。ダルマ船を追い掛ける形となる。水道橋、御茶ノ水とこの付近は、通勤途中、中央線から眺めている場所である。
 視点が変われば、町の印象も確かに違う。普段は気付かなかったけれど、意外と橋から川を眺めている人は多く、手を振られる。特に、親子連れである。
 それに対し、年配女性は手を振り返す。これは、川ではよく見掛けるものの、考えようによってはもう二度と会わない人達である。不思議な気分にさせられる。
 尤も、橋上には、ひとりで川面を眺めている人も結構いる。大概、年配男性である。
 神田川には高速道路がないので、空は広く、また緑も豊かで、開放的な気分になる。ところで、付近は、江戸の頃の絵ではかなり鬱蒼としている。
 万世橋で中央線と別れ、隅田川と合流する柳橋付近になると、屋形船が多く舫っている。この舟を持っている三浦屋では、従業員が船宿から顔を出し、手を振ってくれる。
 隅田川に出ると、かなりの速度になる。舟が揺れ、これで転覆すれば、溺れるだろうと考える。近くを行き交う水上バスの大きさやモーターボートの速度を考えると、多少恐怖を覚える。
 新大橋で速度が落ち、万年橋より小名木川に入る。
(第六百九十七段)
by akasakatei | 2005-07-28 22:05 | 地域 | Comments(0)
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