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根岸三平堂(ばくしょうおうてい)

落語ブームという。確かに、指定席のものなど、気軽にチケットが入手出来ない。落語好きにとっては迷惑な話しである。
三日、ねぎし三平堂に行く。故林家三平師匠の資料館である。最寄駅は鶯谷である。ここら辺はかつて風情があった場所だったものの、今ではそうでもない。
そうした中、週に三回しか開いていないねぎし三平堂に向かう。大体歩いて十分弱である。建物は静かな路地にある。
六百円を払う。下足番がおり、札を渡される。
階段を上がると、落語会を催すための高座があり、レコードや衣装、机など、縁の品が展示されている。見学者は他にはいない。時間を掛けて見る。
残念ながら、師匠の噺を生前に聴いたことはない。ただ、テレビやポスターでの顔の印象があるばかりである。
そうした人のためではないだろうが、ここには高座のビデオがあり、定期的に流している。
座布団を充て、噺を聴く。確かに、愛嬌のある噺である。ただ、冷房が利き過ぎており、些か寒い。
来た時には誰もいなかったのに、ビデオが終わった時には、グループで訪れた年配者らがいる。それもふたつのグループである。未だに、師匠が愛されているということだろう。
(第六百八十五段)
by akasakatei | 2005-07-16 22:04 | 文芸 | Comments(0)
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