白山を後にし、三田にある港郷土資料館の特別展『江戸の外国公使館』を訪れる。
前に、東禅寺を訪れたことは書いた。この近くには、他にもフランス公使館だった済海寺、アメリカ公使館だった善福寺があり、この後に訪れてみようと思う。
学生時代、『日欧交渉史』の講義を履修していた。担当は、小手指のとっつあんである。とっつあんはゼミを持っていなかったこともあり、私淑という形であったけれど、卒業後も、とっつあんの新刊が出る度に購入した。
このため、概論的には掴んでいるけれど、実際の資料に触れるのは初めてである。
目を引くのは、ハリスのサーベルや懐中時計、それにヒュースケンの洋服であろう。特に、ヒュースケンは暗殺されただけに、印象に残る。他にも、御殿山の公使館の焼討事件や文久遣欧使節団の肖像写真などもある。
最近、入場料が高い施設が多いこともあり、これで入場無料なのは嬉しい。
(第六百六十九段)