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相回務(もりぞーくるま)

 万博会場で下車する。どこが入口か分からぬものの、人の流れに付いていくと、情報通りに荷物検査を行なっている。鞄の中身を調べ、金属探知機まである。空港並みである。
 ここで十分ほど費やし、すぐにIMTSの乗り場を探すも、地図との違いで、現在どこにいるのかさえ把握出来ない。
 係に訊けば、JR東海のパビリオンの近くという。ここはリニアに関するものが展示されているからか、かなり長い行列が既に出来ている。
 一方、目指すIMTSはそうでもない。情報は確かだったようである。IMTSは会期中の限定的な営業許可である。十分間隔で北ゲートから西ゲートを経由しEXPOドームまでの一・六キロを無人運転により結ぶ。途中、西ゲートからメッセ前までは四十分間隔で有人運転である。この無人運転区間が鉄道となる。実際、そこは駅と付けられている。
 ホームに立てば、ホームドアがある。車輛は一見バスのように見える。これが何台かでひとつの編成を形成する。運転席にはキャラクターのぬいぐるみが座っている。これが有人運転区間では、そこに人が座り、ぬいぐるみは補助席に移される。またバス停のため、ホームドアはない。
 それにしても、IMTSは知名度がないからか、空いたまま出発する。女性駅員が手を振って見送る。他のパビリオンは混んでいる様子だけれど、ここの係だけは手持ち無沙汰な感じである。事前に入念に調べた者にとっては複雑な心境である。
(第六百四十二段)
by akasakatei | 2005-06-03 20:55 | 余暇 | Comments(0)
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