(この空の下で繰り広げられているのは:2018年8月19日撮影)
新聞の書評欄を眺めていると、歴史修正主義が支持されている背景を分析している本が紹介されている。
記事によれば、九十年代には仕組みがあったとされる。
例の新しい歴史教科書が絡むという。
何でも、歴史の専門家でない輩が中心だったらしい。
その後の流れを見ると、恐ろしい事態となっている。
この間、専門家は何をしていたのかと思う。
同日の新聞には、また、五日市憲法に関する記事もある。
明治百五十年の賛美は、明治百年の頃にもあったようだ。
この記事では、専門家が負の歴史にも目を向けるべきだとしている。
歴史を学ぶということは、そういうことだ。
それにしても、妙な世の中になったものだ。
察するに、新自由主義を是とする歴史を持たないメリケン流の思考が入ったことで、対立が生まれ、結果、分断された社会となっている。
利益、効率しか見ない思考は間違っており、国際的にも、自国主義が増え、いつ、戦火を招くか分からない状態となっている。
正直、権力者が白黒としか考えられぬ故、無駄な争いを招いているようにしか見えない。
(第五千五百三段)