(成田屋の源氏物語:2018年7月22日撮影)
ある筋によれば、次の東京五輪までに、五輪音頭なるものを普及させるべく、あちこちで講習を開いているとのことだ。
かつての隣組を思わせる。
庶民の目を五輪に向かわせている時点で、全体主義を思い出させる。
どこへ向かおうとしているのか。
どこへ向かうかといえば、歌舞伎座七月の夜の部か。
成田屋の『源氏物語』を二十二日に観る。
オペラ、華道、映像、能楽など、様々なジャンルとの融合が話題になっている。
芝居は夕方からなので、朝から、浅草、三宅坂を巡り、芝居のチラシを探す。十時前なのに、かなり暑く、出て来たのを後悔するほどだ。
途中、地下鉄有楽町線、副都心線の遅れの情報を知る。
東上線のときわ台にある銭湯で汗を流す予定のため、どのくらいの遅延かと思う。
遅れが気になったが、ときわ台には十一時には着く。駅前の家族経営のとんかつ屋で、ビールを飲みながら、とんかつを待つ。
郊外のこうした店でグラスを傾けるのは悪くない。土曜の夕方が好みだが、土曜は仕事のため、なかなか難しい。
銭湯へ向かうと、常連らが待っている。正午丁度に開く。
汗を流すが、また、都内まで戻っている間に、汗臭くなるに違いない。
劇場近くのいつもの喫茶店で休憩する。
ところで、芝居だが、主人公の光源氏の光と闇の親子関係を描く。
成田屋が出演する芝居のチケットの入手は難しいが、この日の一幕見席、開演の時点で、発端と序幕は売切れ、二幕目、大詰は立見しかない。
(第五千四百七十七段)