(第三部の花道:2017年8月16日撮影)
八月十六日、歌舞伎座の第三部へ足を運ぶ。
『野田版桜の森の満開の下』が上演される。野田秀樹氏の作で、「野田版」としては、四作目となる。
演じるのは、中村屋だ。
中村屋といえば、先に亡くなった勘三郎丈が、恒例となった納涼歌舞伎の三部制を始めた。
当時、歌舞伎は、あまりの不人気に、なくなると言われていたと聞く。
どういった時代だったのか。
今、息子が継ぐ。
上演前に、劇場近くのシチュー屋で、夕食を済ます。寒い日であったが、ビールを飲みながら、シチューを摘まむ。
ところで、物語だが、故坂口安吾氏を原作とする。読んだことはない。
観ていると、色々と解釈が出来る。ただ、歌舞伎ということで、小難しく考える必要もないだろう。
この日も満席だ。
(第五千百二十三段)