(あの建物の:2017年7月19日撮影)
都内で雷雨のあった日、仕事場では、雹も降った。
ガラスに当たる音がする。
激しい雨で、一部が、昔話でいう「ふるやのもり」となる。
たぶん、漢字だと、降る家の漏り、それとも、古家の漏りか。
何れにしろ、どこから漏ったのか分からない。
そういえば、故郷の家も古く、かなり漏った。
ふと思い出すのが、中学から私立へ行ったが、住んでいる場所に
ついて、市町村名で答える連中が多かったことだ。
二十三区よりも、多摩地区から通っている連中がほとんどで、最
寄りに駅がなかったことも関係するのか。
そうした折り、地元の世捨て人より連絡が入る。
娘が、幼稚園、小学、中学、高校へ行きたくないという。理由は、
給食、字が書けない、英語が分からないからだとの話しだ。
幼稚園の頃、卒園した後のことを考え、高校卒業まで、すぐだと
知り、些か、気分が沈んだことが蘇る。この時、社会に出ることを
意識した。
未だ、覚えている。
(第五千九十一段)