(梅若能楽学院会館見所:2017年4月29日撮影)
寄贈された本が京都の図書館で、職員の独断で廃棄されたことを知る。学問上の損失とされる。 文系の本故、軽率に扱われたのか、それとも、意図的なことか。つい時代と結び付けて考えてしまう。
現在、役所は政権の顔色を窺っている節がある。
それでいえば、紀元二千六百年の式典以後、新体制の言葉の下、世相が可笑しくなったとの話しもある。
そうした中の昭和の日の朝、北朝鮮からのミサイル発射で、東京地下鉄が運転を一時見合わせた。
休みを取ったので、直接的な影響はなかったものの、仕事なら、丁度、乗っている時間だ。
同日夕方、東中野の梅若能楽学院会館へ行く。
大蔵流五家狂言会がある。
『鴈礫』、『惣八』、『棒縛』、『茶壺』、『千切線』が並ぶ。足を運んだのは、仕事関係で知り合った狂言師が出るためだ。
案内が届いた。
東中野で下車するのは、初めてだ。多少早く行き、会場を確認する。
(第四千九百九十八段)