(小さい神社でも頭を下げる人が最近目立つ:2016年2月28日撮影)
戦中における芸能関係の資料は意外にない。
『「戦前・戦中に見た芝居」』により、どういうものかが分かるのは有難い。
古典も、時節柄、省略や改変が目立つ。
ただ、残念なのは、著者が大学を繰り上げ卒業し、軍隊に入ったことにより、昭和二十年まで観ていないことだ。
どういう演目が並んだのか。
ここ数年、特攻をテーマにした映画が人気だ。仮に、戦争に肯定的な落語や芝居の新作が、頻繁に出て来ると危険だ。
既に、世では、憲法解釈や安全保障、自衛隊など、いつか来た道に戻ろうとの動きが見える。
大臣が、政局に合わない放送を取り締まるべきとの発言さえする始末だから、気付いたら、若者は戦場にいる可能性すらある。
国策といえば、最近では、東日本大震災を思い出す。無責任な頑張ろうが、毎日のように、繰り返された。
今後、国策としては、オリンピックが近付けば、当事者ばかりが盛り上がる胡散臭い中、庶民に我慢を強いると思われる。
(第四千五百六十九段)