先に職場の上司が倒れたことに触れた。
すぐに、問題が起きる。
勤務体制や給与関係だ。
サービス業故、上司は、直前に勤務を決めていたため、現場では
誰が出るか、また、事務関係では、未だ、給与は手渡しで、誰が従業員に渡すかで小田原評定だ。本来なら、社長だが、こちらも入院中だ。
とはいえ、それほど、重大な問題でもなく、単に、代行する者がいないだけの話しだ。
更に、耶蘇の婆は分かっているはずのことを意外に分かっておらず、説明してくれないと騒ぎ出す。
面倒な婆だ。
それでいて、己は公休に休んでも良いのかなどという。組織とは、自分が考えているほど、ひとりの重みはなく、いなくても何とかなるものだ。
そのようなことばかりが続き、俳句を楽しむ間もない。
知らぬ間に、年末になっているに違いない。
(第四千四百四十段)