(朝野分木の葉舞い上げ北へ去り:2015年10月4日撮影)
無罪を訴えていた死刑囚が、獄中で亡くなった。無罪の可能性が高く、国の威信故、再審に応じなかったと言われる。
こうしたことは多く、国とは、民を守るものではないという一例だ。
どのような思いだったか。
そうした折り、車内で、平常心を保つための本を手にしている五十代男性がいる。
世には乱す連中も結構おり、それが宗教に走らすのだろう。
ただ、女の場合、感情的だからか、走ったとしても、無駄なことがほとんどだ。昔から、救い難いとされる。
そういえば、故壺井栄氏の作品にも、女の方が迷信深いとの会話があった。
そうした中、江戸の鮨を再現した両国の店を訪ねる。仕事をする握りである。深川以来である。
酢も若干違う。
店の女将が説明し出すと、他の客がこちらに視線を送る。
異なるのは、大きさか。
(第四千四百二十六段)