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一小間(ふくのとわ)

 三月最終土曜日、漸く家でゆっくりと休日を過ごせる。この日、家人らは法事に行き、留守番をする。ひとりなので、気楽である。それにしても、どういう理由か、この月は休みに出掛けなければならないことが多かった。
 久し振りに、のんびりとする。こういう時、ほとんどの人は滅多に出来ないことを行なうものだけれど、特にやりたいこともない。まず、昼風呂に入ってから決めることにする。
 この時間から風呂に入ると、入浴剤の効果もあるのだろうが、日々悩んでいることが馬鹿らしく思えてくるから不思議である。外からは何も聞こえてこない。完全に自分だけの時間である。
さっぱりとした気分で、番組欄に目を通すと、この日はパリーグの開幕であり、贔屓にしているホークスの試合中継がある。だけれど、好みから言えば、高校野球の方が好きである。選抜大会が行なわれている。また、大相撲も放送されている。早い時間なので、三段目から観られる。
どれにしようかと迷っていると、林家正蔵師匠の襲名披露の特番番組が目に飛び込む。
今回、寄席に襲名披露で足を運ぶ予定はないけれど、これは落語においては大きな話題である。結局、これを観ることにする。
こうした悩みは贅沢なものである。何気ない日常の幸福ともいうべきものである。これが続くことを願う。
(第五百八十四段)
by akasakatei | 2005-04-06 20:57 | 余暇 | Comments(0)
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