(花散りし見上げる枝に鳥遊ぶ:2015年3月23日撮影)
首相が自衛隊を我が軍と言った。
周囲は詭弁を使い、問題がないとしている。違和感がある。有権者も騒がない。
本来、自衛隊とは存在を許されない日陰的な立場だ。それを忘れてはならない。憲法で、軍は認められていない。否、よく読めば、自衛隊自体が憲法違反だ。
認められるとしたら、災害救助隊だ。
そうした意味において、鈍感さに危険を覚える。
知らぬ間に、戦争になっている可能性もある。
先の戦争も同様だったのだろう。昭和末期、何故、止められず、当時の人は何をしていたのかと言われたものだ。
現状を見ていると、同じ雰囲気を感じる。
そうした折り、東大の卒業式の日、正門前を通る。
親子で参加し、卒業式と掲げられた看板の前で、写真を撮りたい人が行列を作っている。三十組はいるか。
思うに、卒業が終点ではなく、辛いのはこの先だ。何が起きるか分からない。
(第四千二百三十一段)