(狸穴坂:2014年11月16日撮影)
道源寺坂も坂上に寺が残るものの、趣は異なる。かつては暗い道だったと父親が話していた。若い時、ここを抜けて、仕事場へ通っていたという。
再開発で出来たスペイン坂より下り、六本木一丁目から再開発中の同地区を通る。
長垂坂、丹波谷坂などがあるけれど、ここら辺を注意して歩くと、未だ、かつての民家が残る。よく残ってくれたと思う。
歩き出し、一時間半が経過する。そろそろ、杯を交わしたい。付近では、麻布十番くらいしかない。とはいっても、以前、訪れた際、時間的に入れたのは中華料理屋だけだった。
麻布十番を目指す。ロシア大使館の脇の狸穴坂を下る。写真を撮っていると、通行人より、有名な坂なのという声が聞こえるから、有名な坂だと教える。住人でも、歴史に無関心な人が増えた。
右翼の街宣車が何台も交差点へ入り、北方領土に関する演説をする。
麻布十番の商店街に入ると、かなりの人で時間は十五時前だ。結局、今回も中華料理となる。
散会後、河辺の地主と、銭湯で温まろうと思うものの、湯船は芋を洗う感じであった。こうした銭湯は久し振りだ。
浴室の絵は日本丸である。
(第四千百段)