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失踪者(しごとへのえいきょう)

職場において、突然、同僚が失踪した。私物などは残されたままである。
年が近く、結構、話していた人だ。
以前より、辞めるとは言っていたけれど、こう突然だと、少なからず影響が出る。
実際、経験したこともない仕事をやることになり、繁忙期には残業もしなければならない。
失踪原因は、色々とあるだろうが、暫くは、知らぬ間に時が過ぎそうだ。
そういえば、今、戦争から六十九年が経過し、ここ数日の新聞を眺めると、経験者の声があれこれ出ている。
主に、戦地に行った人や沖縄、それに外地、原爆経験者のものだ。
ここで思うのは、意外に、本土にいた人の声がないことだ。
空襲前の悲惨さは、滅多に触れられない。先の大震災でさえ、店頭から物が消えた。戦争なら、尚更なはずだ。
それを忘れ、集団的自衛権を認めたことは、大枠でしか、物が見えていないのではないか。
(第三千九百九十三段)
by akasakatei | 2014-08-06 20:39 | 社会心理 | Comments(0)
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